香港の賃貸家賃はどう払う?支払い方法と注意点

    香港のマンションやオフィスを借りるとき、家賃の支払い方法は日本とかなり異なる点があります。小切手、銀行振込、FPSなど、香港ならではの方法を初心者にもわかりやすく解説します。

    支払い先はオーナーが基本

    香港では賃料の支払い先は一般的に物件のオーナー本人。日本のように管理会社を通すスタイルは少なく、仲介会社経由の場合もオーナー名義への直接振り込みが主流です。ショッピングモールなどの商業施設を借りるケースでは、オーナー以外の支払い先となる例外もあります。そのため、支払い先は契約前に必ず確認しておきましょう。

    香港ならではの支払い手段

    香港の賃貸では、家賃の支払い方法としてはオーナーへの「銀行振込」や「小切手送付」が主流です。日本のように、毎月自動で銀行口座から引き落とされるケースはほとんど見られません。また、クレジットカードによる家賃支払いも、香港ではあまり一般的ではありません。

    • 小切手(Cheque)
      最も多く使われる手段で、オーナー名義の小切手を発行し、直接送付するか、仲介者を通じて手渡します。手間はかかりますが、履歴が残るメリットもあります。

    • 銀行振込(Bank Transfer)
      オンラインや銀行窓口からオーナーの口座へ直接振込み。自動引き落としは基本的に使われず、この方法が一般的です。

    • FPS(即時送金サービス)
      香港独自の即時送金システム。リアルタイムで送金でき、利便性が高いのが魅力です。

    • 現金支払い
      頻度は低いですが、まれにオーナーから直接現金での支払いを求められるケースもあります。

    自動支払いを考えるなら

    香港の銀行口座を持っていれば、「Standing Instruction(予約振込)」や「Repeat Payment(定期振込)」機能を使って家賃の自動支払いが可能です。帰国や引っ越し時は、忘れず自動振込の解除手続きを行いましょう。設定解除を行わないと、退去後も不要な振込が続いてしまう可能性があるため注意が必要です。

    支払い時の注意点と滞納の対処

    • 支払いは前賃(前月分)で行うのが香港の習慣。例えば1月分は12月末までに支払いましょう。

    • 未払いの家賃は保証金で相殺されることがあります。
      特にオフィス、レストラン、店舗などでは保証金が家賃の2〜4ヶ月分必要な場合があり、滞納リスクへの備えも念入りです。

    • 滞納が続くとオーナーとの話し合いが行われ、話し合いで解決しない場合は、最終的に家賃回収や強制退去に向けた法的措置が取られることもあります。しかし、裁判になると一定期間費やす必要があるため話し合いで解決を望むオーナーが多いという傾向もあります。

    支払いに困ったときの相談先

    ご自身での支払いが難しい場合、Conext不動産では、家賃の支払い代行サービスもご利用いただけます。ご相談やその他の不動産関連サポートも、日本語でお気軽にお問合せください。