香港物件の広さ表示「sq.ft(スクエアフィート)」を日本の㎡(平方メートル)・坪・畳に変換する方法を解説します。内見時のイメージ作りや広さの比較にも役立ちます。換算式や登記面積と実際の広さの違いなども紹介し、初めての香港物件探しにも分かりやすくまとめています。
香港の物件サイズ表示は「sq.ft」
香港の不動産物件情報では、「sq.ft(スクエアフィート)」という単位で広さが表示されるのが一般的です。
一方、日本では㎡(平方メートル)や畳が主流のため、初めて見ると広さの感覚がつかみにくいかもしれません。
そのため、物件の資料を見る際には、sq.ft(スクエアフィート)を㎡(平方メートル)に換算しておおよその広さを把握できるようにしておくと便利です。

sq.ftを㎡に換算する計算式
sq.ft(スクエアフィート)を㎡(平方メートル)に変換するには、次の計算式を使います。
- ㎡(平方メートル)= sq.ft(スクエアフィート)× 0.093
例えば 650 sq.ft の物件なら、
650 × 0.093 = 約60.5㎡ となります。
なお、「平米」と「平方メートル」は同じ意味で、どちらを使っても問題ありません。
香港では㎡(平方メートル)ではなくsq.ft(スクエアフィート)で表記されるため、この単位感覚に慣れておくと、物件選びや生活がスムーズに進みます。
sq.ftから坪・畳へ換算する方法
日本人には「坪」や「畳」の方が広さをイメージしやすい場合もあります。ここでは、それぞれの換算方法と目安となる計算式を紹介します。
1坪は約3.3㎡(平方メートル)=35.58 sq.ft(スクエアフィート)に相当します。
そのため、
- 坪数 = sq.ft(スクエアフィート) ÷ 35.58
たとえば、650 sq.ft の物件であれば、650 ÷ 35.58 = 約18.3坪 となります。
日本では部屋の広さを「畳」で表すことが多いです。畳のサイズは地域によって異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。
- 江戸間(関東など):1畳 = 約16.68 sq.ft
- 京間(関西など) :1畳 = 約19.63 sq.ft
それぞれ次の式で畳数を求められます。
- 江戸間の畳数 = sq.ft(スクエアフィート) ÷ 16.68
- 京間の畳数 = sq.ft(スクエアフィート) ÷ 19.63
たとえば、650 sq.ft の物件なら、
- 江戸間で 650 ÷ 16.68 = 約39畳
- 京間で 650 ÷ 19.63 = 約33畳
ほどの広さになります。
※畳の大きさは地域や建物によって異なります。あくまで目安としてお考えください。
「グロス」と「ネット」どちらの広さ?
香港の物件では、sq.ft(スクエアフィート)という単位に加えて、Gross size(グロスサイズ)とNet size(ネットサイズ)という2種類の面積表記があります。
これらの違いを理解しておくことで、物件の「実際の広さ」をより正確にイメージできます。

エレベーターホールや廊下、階段などの共用部分を含む面積。建物全体の延べ床面積を指します。
実際に生活や業務で使用できる居住・利用可能スペースの面積(=実用面積)
住宅物件ではセーラブルサイズ(実効面積)の表示が義務付けられていますが、サービスアパートやオフィスではグロスサイズのみの表記も一般的です。
グロスサイズは共用部分を含むため、数字上の広さより実際は狭く感じることがあります。そのため、グロスサイズしか記載がない物件は、内見で実際の広さを確認することをおすすめします。
目安として、ネットサイズはグロスサイズのおおよそ70〜80%程度と考えておくと良いでしょう。
まとめ
香港の賃貸物件では「sq.ft(スクエアフィート)」が標準ですが、㎡や坪に換算するだけで日本人にとってイメージしやすくなります。内見前におおよその広さを計算しておくと、比較検討がスムーズに進みます。早見表や計算式を活用し、実際の広さを確認しながら自分に合った物件を選びましょう。
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