香港で賃貸物件を借りる際、「デポジット(保証金)」は必ず発生する初期費用のひとつです。日本の敷金に近いものですが、金額や返還の条件などに違いがあるため、事前にしっかりと理解しておくことが大切です。
金額の目安は「家賃2ヶ月分」が基本
多くの物件では、契約時に家賃2ヶ月分の保証金をオーナーに預けます。これは「万が一の損害」に備えた担保のようなもので、退去時に部屋や設備に大きな問題がなければ、基本的には全額返金されます。
例: 家賃が15,000HKDの場合 、 デポジットは 30,000HKD
オーナーによっては1ヶ月分の場合もありますが、居住用の物件では2ヶ月分がスタンダードと考えておくとよいでしょう。

返金のタイミングと条件は?
契約終了後、室内の状態を確認し、問題がなければ通常は1ヶ月以内に返金されます。ただし、以下のようなケースでは返金額が減る、または全額返金されないこともあります。
- 壁や床などに目立つ損傷がある
- 備え付け家具や設備が故障している(経年劣化を除く)
- 通常の使用を超える汚れや、意図的に汚したと判断される場合
なお、契約期間の途中で解約した場合は、返金されない場合もあるため、解約条件についても事前に確認しておくと安心です。
日本との違いは?
日本では「敷金」として1〜2ヶ月分預けることがありますが、礼金や更新料など、物件によって追加の費用が発生するケースもあります。一方、香港では礼金や更新料は基本的に不要で、初期費用の中でこの保証金が初期費用の大部分を占めています。
また、日本では敷金からハウスクリーニング費用を差し引かれることがありますが、香港では退去前に入居者自身が掃除を済ませておくことでその費用がかからないことが一般的です。

トラブルを避けるためにできること
・入居時に写真を撮って記録を残す
退去時のトラブル防止のためにも、入居初日の室内の状態を写真に残しておくと安心です。
・備品や家具の状態もチェック
エアコンやキッチンなど、動作確認は必須。異常があればすぐに仲介業者またはオーナーに伝えましょう。
・契約書に返金条件が明記されているか確認
何をもって「損傷」とみなされるか、どんな場合に返金が行われないかを事前に把握しておきましょう。

まとめ
保証金は「借りる側の責任と信頼の証」のようなもの。金額が大きいからこそ、契約時に細かく確認しておくことが、後のトラブルを防ぐカギになります。
不明点があれば、契約前に遠慮なく当社までご相談ください!


